08.07.02

タイヤのローテーションは不要だ。

 スタッドレスタイヤの交換時をのぞいて、ほとんどの人が自家用車のタイヤの着脱なんてやらないと思う。
カー用品店で作業してくれるので、走り屋をのぞけば自分で交換している人は少数派と思われる。
私が不思議に思うのが「タイヤのローテーション」なのですが、記憶が正しければ教習所のテキストにも、タイヤのローテーションが紹介されていたように思います。

 そこで仮説です。
この習慣は、ひょっとすると日本のモータリゼーションの始めの頃、つまり戦後これから経済成長という時代に、タイヤの溝を均等に減らそうとして考案されたのではないかと想像しています。
ようするに、悪くいえば「タイヤをケチって長持ちさせよう」という発想だ。
あるいはローテーションとかいうもっともな説明をして、タイヤの交換工賃をせしめようという魂胆か。(あまり金はとれない作業だが。)

 こんな風に、私がローテーションを疑う理由はただ「面倒くさい」ということ。
もう一つの理由は、せっかく回転して動くもの同士が馴染んできたところで、それを崩してしまうという感覚があるのです。

 もしタイヤの片減りが気になるなら、その原因を調べたほうがいい。
ハンドルをコジりすぎているのか、アライメントが狂っているのか、空気圧が適正でないか、カーブでスピード出しすぎるとか、あなたの性格が曲がっているんじゃないかとか、車体をぶつけて板金してないとか、いやメーカーの設定どおりだから大丈夫、とか。

 タイヤの見た目は、ただの黒いドーナッツだけれども、じつはかなり複雑な構造をしています。ラジアルタイヤの構造は、カーカスやスチールベルトといった金属ベルトを重ね合わせており、黒いゴムの材料にもそれぞれメーカー秘伝の調味料が配合されています。たとえていえば、タイヤは具を焼いて重ねてゆく「広島風お好み焼き」のようなものなのです。
 だから当然タイヤは「ナマモノ」ですし、休日明けの月曜日に作られたタイヤは出来がイマイチなんていう専門家もいるほどです。

 これがホイールに巻きついており、1トン以上もの車体を支え、ものすごい勢いでたわんだり、よじれたりするわけです。そのタイヤを支えるのは「空気圧」のみであって、空気の抜けたタイヤは役に立たないただの黒いゴムのカタマリでしかありません。
 そうしてしばらく走ったのち、タイヤ表面のワックスもとれて、路面やナマモノや、ホイールやそれらを留めている何個ものナット同士がよく馴染んだナ…という頃に分解するようなことは、私にはとてもできませんよ。

 というわけで、タイヤのローテーションについてちょこっと調べていましたら、市販車でもジャガーXJ6などはローテーションを禁止しているようです。
タイヤの位置や駆動方式によっては異なる減り方もするでしょうが、タイヤはナマモノですから古くなったら新品に交換するのがよろしいですね。
ローテーションの是非はともかく、タイヤを気遣ったり、こだわることはとても良い事だと思います。
どんな高性能なエンジンのクルマでも、路面と接しているのはタイヤなのです。その面積はハガキ一枚分しかない。
クルマを改造したり、自動車談義に華を咲かせるのも楽しいですが、何よりもタイヤにこだわる人は通みたいでカッコイイですよ。

ちなみに、私は2ヶ月に一度いつものスタンドで空気圧をチェックしてもらっています。
先日コンプレッサーを購入したので、これからは自分でエアーを調整したいですね。





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