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今までに観た映画レビュー 「ら行」

ら行 らりるれろ
  ラストサムライトム・クルーズ主演の外国人が描いた日本のサムライ映画。とてもよく出来た作品で、日本人以上に日本の誇り、つまり武士道が描かれています。私など涙を流さんばかりに感激しました。日本の俳優で渡辺謙が主演男優賞を受賞しましたが、その演技も素晴らしく、役所広司と並んで「ハリウッド進出」に成功したと言えるでしょう。あ、小雪も女優として魅力がありました。
 就職活動の際に、これまでどんな映画に感激したか聞かれました。
私は沢山の映画を観てきたから、結構この手の質問に迷ってしまうのですが、この際悩んでいる暇はない!すかさず「ラストサムライです!」と答えました。
その理由は、かつてこの国には質素な生活をしながらも、勤勉で誇り高い人々が存在したのだという事実を改めて実感したからです。というように答えたと記憶しています。新書の『国家の品格』と合わせて堪能したい作品です。
私たちのご先祖様には、確かにサムライがいたことを誇りに思っていたいではありませんか。



羅生門黒澤明が、世界に注目されるようになった作品です。
羅生門は芥川龍之介の文学作品ですが、これは芥川の「藪の中」が原作となっています。どういうお話かというと、ドシャ降りの羅生門の下で男が三人、ある事件の内容について回想しているところです。だけれど、事件の関係者の供述内容が三者三様でまったくかみ合わない。交霊術師まで登場しても何だか違うことを叫んでいる。もぅ誰が正しいんだか、どんな人間を信用したらいいのかワケワカランよー、ってお話でした。見ている方もワケがわからんので「うへぇ〜…」としか言えない。でも映像はすごい力強さはある。
 デーモン小暮閣下は、ある番組で初めて観た映画は「羅生門」だけど、さっぱりわからなかった!(笑)とおっしゃってました。私も、そうそう!と思わず笑ってしまいましたが…。でも芥川の原作も読んでいたので、私は何となくメッセージ性が理解できましたね。映画のラストにもあるように、不透明な社会の中で「それでも人間を信じてみよう」という事だと思いました。


ラストアクション・ヒーローシュワちゃんがイケイケだった頃の作品。ある映画好きの少年が、映画館のおじいさんから魔法のチケットをプレゼントされることから、映画の世界へ入ることが出来るようになるという、ちょっと「ネバーエンディング・ストーリー」みたいなファンタジー。だけど面白いのは、何かの手違いで映画の中のシュワちゃんや悪役が、現実の世界に飛び出してきてしまったところから始まります。
 映画の中では無敵のシュワちゃん。
製作スタッフも楽しんで作ってたのでしょうが、映画の矛盾点をバンバン突っ込んでいます。例えば、シュワちゃんが「いいか坊や、大爆発を見せてやる…」と逃走する悪役のクルマを狙ってピストルを発射しますが、実際はパチン!パチンッ!と弾けるだけです。「なんで爆発しないんだ!」「当たり前だよ、現実の世界だもの」というやりとりが笑えます。
怪我をすれば「なんで痛いんだ…」となりますし、悪役も「現実の世界じゃ、正義が勝つほど甘くないんだぜ。ハッハッハ!」という、笑うにも笑いづらいテーマがあります。だけれど、最後までアクション娯楽作品として楽しめる展開です。
 私が好きなのは、悪役を追いかける乗り物がなくて途方に暮れているところを、映画の世界の娘がすかさず「パパ、偶然通りがかったの。これを使って」と登場するシーン。映画ってタイミング良くて笑えます。

さらに関係ないけれど、私はどの映画でも「娘がさらわれたんだ!」と勝手に人の乗り物をパクって行くシュワちゃんが大好きです。
それから、「オイ!俺のクルマー!!」と叫ぶエキストラも。。
(こういうエキストラは大抵、誰かと電話していたりするんですよネ・・・)


ラン・ローラ・ランドイツのちょっと哲学的なマイナー映画?
もしかしたら、映画を観る人には有名な作品かもしれませんが、まぁB級映画に認定してしまったら失礼でしょうか。これは不良娘のローラの、ヤクの売人の恋人が、ボスの大事なブツ(大金)を無くしたところから始まります。
「夕方までにあれがないと殺される!ローラ、早く助けてくれ!」という電話を受けて、ジャーマン・テクノの音楽開始と同時に恋人の命を救うため走り続けるという設定です。
 ほんのわずかな時間差と選択によって、人生がどう変わってしまうかというテーマなのですが、その見せ方は上手に3通りくらい再現されています。このレビューを書くために考えていると、なかなか面白い作品だナと思えるのですが、何度も気軽に観る作品ではないので、私はビデオを売ろうとしたことがあります。レンタル屋から流れた格安中古ビデオから、結局売れませんでしたけど。。
 この作品を知ったのは何かの映画の冒頭宣伝でしたけれど、そのときは早口で話すドイツ語と「早くしないと殺される!」という字幕が面白くて、かなり期待してしまいました。


ランボーご存知、アクションスター・ランボーの第一作です。
男なら誰もが「ランボーナイフ」に憧れましたね。007の秘密兵器が満載のアタッシェケースにも。このランボーが「お守りなんだ」という大型のサバイバルナイフは、グリップの底がキャップになっていて、中身にマッチや縫い糸やらが収納されています。実際に、洞窟の中に閉じ込められたランボーが暗闇の中で火を起し、脱出してしまうシーンにすっげー!と興奮しながら見入ってしまいました。
 ストーリーは「イージー・ライダー」にも示されていたように、アメリカという国の排他性から起る悲劇です。祖国の為に戦ったベトナム戦争の帰還兵が国へ帰ると、そこでは英雄として扱われず、むしろ日の目を見ない状況にあったのです。
ランボーも心の傷を抱えて放浪していたところを、悪質な保安官によって制裁されてしまいます。つまり司法の力によって罪人という立場に追いやられてしまうわけです。そこで男の怒りは爆発した!
 なんでも、この映画の撮影にあたっては、すべてのスタッフが何らかの怪我を負ったというからビックリだ。追い詰められたネズミは猫に向かってゆく、と言いますナ。。相手は小さな存在かも知れないが、かなり手ごわい奴でした。。
 M60機関銃を乱射して、もはや誰にも止められないランボー。町は廃墟。
   「うおぉぉぉーーーっ!!」 ダダダダダダーッ!!!!
   「やめるんだ!ランボー!!」
と、登場するかつての特殊部隊の上官だったトラウトマン大佐が好き。

ラストの二人のやり取りは悲しい。(YouTubeで見つけた怪映像)
http://jp.youtube.com/watch?v=fjWVuGA39Vo&feature=related


ランボー2続編のタイトルは、ランボー2怒りの脱出。
脚本は「エイリアン2」や「ターミネーター2」のジェームズ・キャメロンだ。
アクションは変わらず冴えてますが、死んだフリして突然ロケットランチャーをブッ放すのはヒドイ気もする。。(笑)
 今回もランボーならではのサバイバル・アクション(…というフレーズは久しぶりに聞いたなぁ)が見られるゾ。いつ観てもビックリするのは、追っ手がランボーを見失い戻った背後の、泥壁に隠れていたランボーの餌食になっちゃうシーン。泥壁に2つの眼が開いた瞬間、ギョッとするね。
それから、草原の中に逃げ込んだランボーを追い詰めた敵の集団が、血痕を見つけてジワジワと迫ってくる…。よし、追い詰めたと思ったら実はニワトリの血で、しまった!と罠に気づいたらもう火の海。なんてね。
 そうそう、肝心のストーリーはこうです。ベトナム戦争が終結しても、まだアフガンには捕虜がいるという情報がある。前作で捕まっちゃったトラウトマン大佐を釈放してやる代わりに、ちょっと潜入して確かめてこい。ただしドンパチしちゃダメだよ。っていうお話。
ところが、捕虜を見つけて脱出しようとするけれど、置いてけぼりにされちゃって怒りの脱出というお話。もぅ大変。(笑)
 戦場にもヒロインは登場するのですが、娼婦に変装して敵アジトに侵入するのは勇ましいけれど、どう見てもキャンシーみたいで、メイクって大変ね。と思ってしまいました。どうか願わくは、そのままの格好で死なないで欲しいです。。悲しいから。


ランボー3シリーズ3作目のサブタイトルは、怒りのアフガン!
 いやー、また怒りの入っちゃってるタイトルです。怒りのアフガニスタンじゃないよ、アフガンだよ。でもアフガンってどこか気になって調べてみたら、タイのバンコクみたいです。でも何でそんな舞台なのかというと、シリーズ2作も通じてすっかり傷心のランボーが心を癒そうと隠遁生活をしていたのです。
ところが、共産主義国のソ連が進行してきたり(公開直前にソ連は撤退)、なんとトラウトマン大佐が拉致されてしまったりと踏んだり蹴ったりです。
今度こそ本気でブチ切れちゃうわけで、前作よりデカいナイフをギラギラ研いじゃったりして危ないです。前作にも登場した爆弾つきのボウ・ガンやら、スティンガーミサイルやら、戦闘ヘリvs装甲車などなど。戦争兵器のオン・パレードです。
 敵地への侵入は、またすごい。
敵の戦車にもぐりこみ、その下にへばりついて侵入しちゃうのにはド肝抜かれました。またもや「えぇぇーー!?」と声が出てしまいました。

しかしながら、ランボーに関わると舞台になった世界まで変化が起こるから油断できない。スタッフに怪我人は出るし、ソ連まで動いてしまったし。
今度は最新作で、チベット問題が公開されるようだからこれも危ない。。。


リバー・ランズ・スルー・イットこれはブラッド・ピットの出世作みたい。アメリカの大自然のあるド田舎・モンタナを舞台に、厳格な牧師の家で育った兄弟の物語。親子はフライ・フィッシングを通じで人生を学ぶ。主人公の兄貴は内気だけど優秀で、無鉄砲で血の気が多い弟は若き頃のブラット・ピッドだ。

 たぶん優良図書として図書館に置いてあったりするんじゃないかな。
物語全体はひたすら美しい大自然の中で、フライフィッシングをする作品だけど、血の気が多い弟の方が問題で、最後はその性格から悲劇が起きてしまいます。
兄貴のほうは好きな女の子がいてもウジウジしてしまうし、人格的に健全で立派だろうけれど、女の子には弟の方がウケてしまったりするんだな。人生ってそんなもん。私はつい、こういう兄貴の姿と無茶な弟の悲劇を見てしまうと、何だか心にいつまでも重い影が残り続けてしまう。兄はのちに新聞記者から作家を目指すところで終わっているが、これはつまり兄の自伝的作品なのである。だからフィクションというより、現実にあったのではないか。

派手な見所はあまりないけれども、こういう悲しくて、重い作品は心に残ってそれを観た人間の生き方に少なくとも影響を与えるのではないか。そういう意味では、数少ない作品である。
弟のブラピさんが、大物のニジマスと格闘して激流に飲み込まれながら釣り上げるシーンは、つい力がこもる。だれだ、あれは養殖の魚とか服の中にライフジャケット着ているのがわかるなんていう奴は!


リベリオンこれ、始めに言っておくけど、俺は大好きです。(笑)
一体なんじゃらほい?な作品かもしれません。B級の傑作かもしれない。
この作品は、かつて映画好きでレンタルビデオ屋のビデオを片っ端から全部見ていたような人に、「いままで一番くだらなかった映画は何ですか?」という究極の質問をした際に耳にした映画である。そりゃ楽しみだ!見るしかないだろー!
 というわけで、セキチュー(近所のホームセンター)のレジの近くにあるワゴンセール、中古ビデオの山を探しに行ったわけですよ。そしたら、わりと新しいSF作品じゃないですか。しかも主演は「バットマン ビギンズ」のクリスチャン・ベールだ。500円払ってさっそくお持ち帰りさ。

 物語は近未来の世界。多くの戦争に懲りた人類は、争いの元は人間の感情にあると断定。そこで政府は、感情抑制剤の投与を義務づけたわけです。すべての人間が無感情になり、音楽や芸術作品はすべて禁止されて焼かれました。
人間の感情と芸術作品を守ろうと地下で抵抗するレジンタンスを取り締まり、処刑を遂行する政府のスゴ腕エージェントが主人公です。あるとき、決まった時間に飲む感情抑制剤を誤って落とした主人公は、感情を覚えたまま任務へ向かいます。そこで惨殺を目の前にし、押収したレコードをかけると心震えて涙を流します。人間の感情に目覚めた彼は、やがてレジスタンスと手を組み、革命を起すのです。

 この作品の最大の見所は、「ガン=カタ」と呼ばれる独特の拳銃アクションです。これは長年の人類の歴史から、銃弾の軌道を徹底的にシュミレートし尽くして編み出されたミラクル・カンフーなのです。たとえば武装した敵に囲まれた部屋の中で、銃弾をホッ!アチョッ!って感じに全部よけて、二丁拳銃の手を交差させたり背面に向けてシャシャシャシャッ!と四方八方を撃ちまくるんです。
 ユーチューブか何か、ネットで動画あるんじゃないかな〜?
実際は「ありえねーっ!」という動きですが、「マトリックス」のカンフーよりキレは良く、暗闇で撃つと次々にポーズを決めたところがフラッシュに映えるので、カッコイイですよ。少なくとも、私は素直に喜んでました。(笑)
 ラストは本部のある要塞に単身乗り込んでいくと、ガン・カタ使い同士の戦いが待っています!「殴った方が当たるんじゃないか?(笑)」という至近距離で、二兆拳銃の手を払い、払われバンバン撃ち合います。何度もいうけど、私は喜んで「スゲー!カッチョイイー!!」と観てました。

「クローサー」を楽しめる人なら、イケると思う…。


リングすっかり有名な日本のホラー映画ですね。サダコのあれです。
最後のシーンは思わず「うわぁぁぁ〜〜〜…!!」っと声が出てしまいますね。
観てない人は、とりあえず見ればわかるさ。できれば、これから観る人は夜ひとりでじっくり味わうつもりで鑑賞してね。(はぁと)

ふだんあまり映画を観ない人でも、何かの話題で怖い映画の定番として話にのぼる作品だと思うので、ぜひ観てほしい。怖いのが苦手でも最後まで見られると思うからね。まぁ、最後が怖いんだけど。(笑)
 ためしに見ちゃったけどもうイヤ!何か違う映画はないの!?って人には「ローマの休日」とか「アメリ」とか「コマンドー」とかいろいろ名作はあるから、チャレンジしてみてね。あと「呪怨」もね。(笑)


冷静と情熱のあいだ大好きな作品です。やっぱりDVDを買いました。同名小説もひと昔ずいぶんヒットしましたが、私はもっぱら映画の方を観ます。
竹之内豊と、我らがケリー・チャンの素敵なラブ・ストーリーです。
イタリアのフィレンツェを舞台に年月を越えて邂逅(めぐりあい)がありますぞ。
この世界観が大好きで、私は部屋のTVで今日は何の映画を流そうかと思っているとき、この作品は手に取ることが多いです。また、石畳の町をスクーターが走っている場面がとてもオシャレに感じられて、ああ僕はいつもこのイメージでバイクに乗りたいナ…。と思っています。
実際はマナーの悪い車が多くて世の中を嘆いている事もしばしばですが…。

 説明はこの辺りでよろしいかな、と。私があまり多くの言葉を用いても、この美しい世界観は思うように表現できないと思うのです。そこは、男の視線と女の視線から描かれている2冊の小説にお任せしたいと思います。
正直、はじめは最近よくある薄っぺらな恋愛映画だと思っていたのですが、いやいや、原作者の江國香織さんと辻仁成さんの世界が素敵な映画に昇華したと思いました。素敵な恋愛映画です。


レオンこれはもう、誰もが好きなハードボイルド傑作映画でしょう。
リュック・ベッソン監督と主演ジャン・レノのコンビを大スターにした作品です。
また、家族を殺された少女マチルダ役を演じるナタリー・ポートマンも、すっかり大女優になりました。最近の作品『V・フォー・ヴェンデッタ』の中でも、迫害に遭っても強く生きる女の姿を演じました。悪役のゲイリー・オールドマンは渋いですねぇ。『フィフス・エレメント』でも同じようにキレた悪役を演じてくれました。

 この作品は、悪徳な麻薬捜査官スタンフィールドに家族を殺された少女マチルダが、孤独な殺し屋レオンと出会い、やがて愛を思い出して心を通わせてゆく物語です。リュックベッソン監督作品では、これ以前に『二キータ』がありますから、心に重くのしかかる悲しい暗殺者の姿を、もう一度見たい方におすすめです。リメイク版と二つあります。
 また『レオン』の前身、つまりヒントになった映画は『グロリア』という作品が、これも新旧と二つありますので、ハードボイルドを探している方は観てみてください。

 レオンの冒頭、大都会のビルがジャングルのようにそびえていて、中に入っていくと迷宮のような錯覚に陥る。この感じをアラビア風のささやきで音楽に表現しているのは、エリック・セラです。悪役のボス、スタンフィールドが登場するシーンではライオンのような猛獣が出てきたような凄みがあって、マチルダとのささやかな家庭でのシーン、また全体を通して哀愁感の漂うメロディーをサントラで聴くことができます。おすすめです。最後に流れるスティングの悲しい歌は、いつも曲名を忘れてしまいます…気になる人は調べてみてね。

 最後に、TVの吹き替えとDVDで一部異なるところがありましたが、どちらも楽しめました。個人的にはTVの吹き替えが、スタンフィールドがフランクな感じで好きなのですが、最後の「クソ…」がDVDでは「やられた。」 
どかーん!!となっています。DVDのスタンは凄みがありますが、テレビの吹き替えスタンも素敵です。


レッド・ドラゴンあの『羊たちの沈黙』のレクター博士の三作目です。
シリーズの時系列的には、レクター博士がクラリスと出会う直前までのお話です。相変わらずの猟奇的ぶりと高度な美意識が存分に発揮されております。
まず、冒頭のシーン。オーケストラの演奏の中に、ヘタなオーボエ奏者がいて、こいつが耳障りです。それを聴衆の中にいたレクターがにらみつけている。
やがてオーボエ奏者が行方不明になったね、という噂が広まっている頃、レクターの屋敷で食事会があって「この料理は何ですか?」というと、「それを聴いたら手が止まるでしょう」とレクター博士。ギャー!!みんな笑ってるけど、誰も人肉だって気づいてないよ〜!!

 ・・・・・・。

 さて、ストーリーは、かつてレクター博士を猟奇殺人犯と見破り、瀕死の重傷を負いながら逮捕した刑事が主人公です。ただ、刑事は心身ともに重症を追って療養していたのですが、巷でまた猟奇殺人事件が起きたので、危険を承知しながらも獄中にいる天才的な精神医学者であるレクター博士に協力をあおぎ、犯人を追跡しようとします。
 ところが、犯人も異常な精神だから、レクター博士を崇拝している。
獄中のレクターと、こっそり暗号を隠したファンレターのやりとりなんかしている。で、レクターの暗号をもとに犯行が行われたりするのを、刑事も頭をフル回転させて防ごうとする。やがて神話のレッド・ドラゴンを崇拝するあまり、かなりキちゃっている犯人を追い詰めていきます。最後までハラハラドキドキ。
 終わり方もいいですね。FBIから女性捜査官が来ています。
「名前は?」
って、もうおわかりですね。ハイ。


ローマの休日もう映画史に残る大傑作ですね。大好きです。
オードリー・ヘップバーンといえば、やはり『ローマの休日』でしょう。
彼女を妖精っていうのは本当ですよ。僕は映画の話題が出たら、女の子には、やっぱり『プリティ・ウーマン』とか『ローマの休日』が好きって言ってほしいです。間違えても『セックスと嘘とビデオテープ』とか言ってほしくない。(笑)
 この作品は、オードリーの人気の特徴でもあるけれど、老若男女だれがみても楽しめるんですね。いま書店のレジ脇とかに、500円のワンコインDVDが置いてありますよね。古典的な名作がズラリと。そしたら、試しに『ローマの休日』と『カサブランカ』を手にとってレジへGO!ですよ。きっと、プライス以上の感激が待っているはず。

 ではストーリーはというと。
ある小国の王女様がローマに滞在したところで、多忙な式典などこなしているうちに神経が疲れきってしまいます。こんな退屈な生活もうイヤ!って夜中お酒を飲んで抜け出してしまいます。すると、しがない新聞記者の男が泥酔している女の子を見つけて困りながらも介抱してくれますが、じつはその正体がアン王女だと気づいたのは、翌朝になってからでした…。王女も目覚めてビックリしたけど、自分の招待を隠してローマの街を思う存分に楽しみたいといいます。
 一方、お城の中では大騒ぎ。王女がいなくなったとは公表できず、新聞には体調不良と記事にさせました。髪をカットして、ローマの町をいろいろ楽しんでいたのですが、記者の仲間もアレ?まさか…!?と気づきはじめます。
こりゃあひょっとして大スクープのチャンスかも知れないと、男も職業を隠してデートしていると、側近の者たちが追っ手となって大騒ぎ。
 最後はどうなるか、まだ見ていない人は500円持って書店へGOだ!
とても美しい終わり方です。

 余談ですが、最近ローマの休日でアン王女がアイスを食べたあの広場で、飲食禁止になったらしい。ゴミ問題とかあるらしいのだけれど、それじゃあローマに行ったらどこでアイスを食えというのか!ちょっと、よく考えてよね…。
このままだと後味が悪いので、バイクの話をしようか。広場で彼が目を話したすきに、アン王女が勝手に乗り回して暴走する、あのマシン。石畳の町並みを二人乗りでクルーズしたあのバイク。有名なベスパというスクーターの初期型です。
 あれと同じ年式(60年代初頭かな?)のベスパを、わざわざイタリアから輸送して修理しているオジサンを何人か知っています。(笑)私のバイクは、カブラといいますがイメージはあんな感じです。近々ロングシートに交換して、女の子を乗せてみたいなぁと考えているんですが、ツーリングやバーベQも大歓迎です。
 みんなで桐生の珈琲屋さんへ集合しましょう!(笑)


ロボコップ今は故人となられたポール・バーホーベン監督の代表作は、やっぱり『ロボコップ』じゃないかなぁ。バーホーベンの名を知らなくても、みんなロボコップといえばわかると思う。キューブリックみたいに、晩年まで精力的に問題作を発表し続けた監督だと僕は思う。みんな覚えておいてね。
 さて、このロボコップはちょっと悲しい。アメコミのSFヒーローとして活躍するだけじゃなくて、生身の人間だった刑事を機械の身体で蘇らせるわけだから。科学の成果といえば聞こえはいいけど、宗教的にも、倫理的にもタブーが入ってくるよね。もちろん、無敵のロボになって悪党のはびこる社会で活躍するんだけど、人間だった頃の記憶を脳が呼び覚ますことが出てくる。悪党に虫ケラみたいになぶり殺しにされたり、息子と西部劇のガンマン遊びをしていた映像がフラッシュバックする。やがて感情に揺れ動いて、迷走するうちに国家権力の見方さえ仕方なくこのロボを銃撃する。こういうシーンがあるたびに、生々しいリンチを加えるのが、バーホーベン監督なんだ。大人になって観ると、ちょっとウゲ…となる。
 監督はスピルバーグと同様に、少年時代を戦時中のヨーロッパで過ごしており、本物の戦争を目にしている。だから子供の目には当時ただ「スゲー!」としか映らなかったかもしれないが、その影響は計り知れない。彼がユダヤ人だったかは知らないが、悲惨な体験から彼の暴力的な描写は生まれたと思っている。

 さて、でも最後までピンチを乗り越えたロボコップの活躍は期待できるから、シリーズを通してみてください。あのデカイ銃はM93Rといって、エアガンにもなってますよ〜。


ロボコップ2シリーズの続編です。今度はモビルスーツみたいな、さらに強力な武装を誇る人工知能ロボの登場です。人工知能の分野は、まだSFの世界まで到達していませんが、その理由は『2001年宇宙の旅』のレビューで書いたように、コンピュータの登場する時代からその概念を織り込まなかった、というのが大きな理由みたいです。この分野は大学の先生におまかせしよ。
 で、この警察ロボの成果を試そうとして、銃を向けてみ。とそそのかされたオッサンが銃口を向けると、識別されて「銃ヲ捨テロ」と音声が流れる。だけど「10,9,8,7…」とカウントされて男が銃を捨てても、機械はアナウンスを止めない。あれ、あれ!?という間に「ゼロ。」 …射殺されてしまう。これは機械の事故なんだけど、何か象徴的なシーンであるというのは、深読みしすぎだろうか。どっちにせよ、印象的なシーンである。
 階段で転倒して、赤ん坊のように転げまわる巨大なロボも。
(そういえば、あの武装ロボはコマ撮りなんですね。記憶が正しければ、初代ターミネーターもこれも日本の職人さんが担当しているハズですよ。)

 今回もメチャメチャにやられながら、それを克服して敵を追い詰めていくのですが、あの溶液のタンクに車で突っ込んでドロドロになった人間を、車がグシャァッ!!と潰してワイパーでキュキュっとやるシーン。あれは2だっけ、1だっけ?
あのシーンは誰もが忘れないと思うんですが、最近はTVで放映すると、その度にあのシーンがだんだんカットされていくようです。。そりゃまぁ…TVじゃ仕方ないかなぁと思う反面、ああいうのも見せていいんじゃないかと思う気もするなぁ。戦争報道や事故の映像なんか、グロもあるけどそれが本当じゃん。例えが悪いんですが、死体のない戦争報道ですよ。絶対事故で死にたくないなと思うのは、その生画像ですよ。そのうち、『ほたるの墓』の焼け跡のスクロール映像で、たしかに一瞬見える指のちぎれた黒い足、ああいうのも映る寸前でカットされるんだろうか。そりゃ子供も見るよ。俺も見ちゃってたし。 
 他にも『GIジェーン』でデミ・ムーアが「俺のを、しゃぶれ!」と叫ぶ一番盛り上がるシーンのセリフが、TVでは「てめぇ、なめるんじゃねぇ!!」になるのは仕方ないのかな?これは深刻な女性差別とか、セクシャルな内容の話題作だから、どーだろ。彼女、妊娠しながら撮影したんですよね。だからオリジナルを尊重したいけれど、判断基準って難しいですね。
 まぁ、このシーンを見せることで心に何が残るんだ。っていえばトラウマかもしれないけど、特殊効果を使ってまで撮影したシーンだから何か意味があるんじゃないかと。心に残るのは確かだけど。 ん?ひたすら暴力への嫌悪感を植えつけたかったのかな? はぁ〜…なんか幼稚園のとき見た『はだしのゲン』のリアルな絵本を思い出したワ…。トラウマ。。なみえ先生の「これは本当にあったお話です。」って言葉をはっきり覚えてるぜ…。ロックマン3のラストステージの暗い音楽と一緒にハッキリと蘇るんだよ…。夜トイレにいけないワ。(泣)


ロボコップ3シリーズ最後かな?今度の敵は日本企業です。
アメリカって、人種とか国土とかそりゃーたくさんなわけで、それを統一するにはやはり「共通の敵」をいつも作るわけですよ。ひと昔まえは共産主義、冷戦崩壊後はアメリカ経済を脅かす日本製品という時代があったんですね。社会の教科書にも「貿易摩擦」って言葉教わりましたよね。今もそうかもしれないけど。
つい最近も中国で反日デモがありましたが、そろそろ中国も共通の敵を作り始めたということは、共産主義社会にインターネットや資本経済が流れてきた歪みが生じてきたのかもしれません。
(もちろん、留学しに来る彼らには親日家も多いし、それなりの教育を受けてきた人は、感情論に走ったりはしません。怖いのは、世論操作で踊る人たちで、その絶対数が多ければ、文化大革命のような事態にもなり得ることです。)

 で、その当時の世相をよーく反映しているのが、この作品です。
世界有数のマンハッタンを当時、日本企業にみんな乗っ取られたという危機。ま、バブルが崩壊して日本企業は結局みんな撤退しましたけど、これからはうかつに戦争もできないし、仮想敵国を地球の外へ向けたのが、『インデペンデンス・デイ』とか『宇宙戦争』あとは、サイコ・スリラー系の登場へつながるわけか。
 で、シュワちゃん主演の『トゥルー・ライズ』でイスラム原理主義を敵にしていると思ったら、9.11テロですよ。俺はヒコーキが突っ込んだと聞いた瞬間、すぐにこれだと思ったな。案の定、タリバンでした。 そして世論を煽ってイラク戦争…。どうにもならなくなったら、撤退。「あの戦争は何だったのか?」ってまた映画にもなる。日本経済も心配…。

 ロボコップ3は最後に、布袋トモヤスみたいなニンジャ・ロボが出てくるんですよね。俊敏なニンジャに苦戦しながらも、最後まできちんと活躍してくれますからご安心を。3はよく覚えてないけれど、あまりグロは無かったような気がします。ロケットで脱出とは映画『タクシー』シリーズみたいな新兵器ですね。でも核兵器はよくない。



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