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今までに観た映画レビュー 「や行」

や行 やゆよ
  山猫は眠らない:スゴ腕のスナイパーが、パナマに潜伏するマフィアのボスを暗殺する極秘任務につく話。
地味な作品だが、スナイパーは2人一組で行動して片方は観測役、もう片方が狙撃役という鉄則が忠実に描写されている。銃声の音響反射とかも計算に入れて、風向きも計算に入れる。でも、飛んでいく弾丸がCG丸出しだったり、弾頭じゃなく薬きょうまで一緒に飛んでいくなんておかしい。。
でも、この映画は独特の雰囲気がある。
スナイパー(狙撃兵)の映画は少ないので、貴重な作品かもしれない。



野獣教師どんな映画か友人に説明するか迷ったこの作品は、元スゴ腕の傭兵が不良だらけの荒れた高校に赴任することになり、やがてその実力を発揮して生徒に一目置かれるようになるが、彼らと悪の組織に繋がりがることを知って傭兵仲間と一緒にドンパチするというもの。(笑)
しかも、じつは校長先生が真の黒幕だったというオチ…。
 「タイトルからあやしいビデオを想像しちゃったよ…」とは友人の弁。
日本のドラマでは、元ヤクザとか珍走族のリーダーが高校教師になるストーリーがあるけれども、正直もうマンネリ気味だ。
アメリカ映画を見ていると、軍隊ネタほどパロディーに向いているものはないと思う。
 なぜなら笑いとは、本来真面目であったり悲劇であったりするものと、現実とのギャップがあるから面白いのだ。厳粛な場であるはずの葬式コントが良い例である。


野獣教師2野獣教師のシリーズ。設定はそのままに役者は異なる。
冒頭で、話せばどんなことでも分かり合えるハズ、という人間愛をモットーとした平和主義者の高校教師が強盗に殺されてしまう。そしてその双子の弟が事件の悲しみに暮れていると、その街では高校生による凶悪な強盗事件が起きていることを知る。
調査のために、殺された兄とウチ二つの弟(元傭兵)が不良ばかりの高校に赴任する…。やっぱり学園関係者に陰謀があったのね。。


ユー・ガット・メールアメリカの良心トム・ハンクスと女優はメグ・ライアンだったか、ニコール・キッドマンだかメモを紛失してしまいわからないが、電子メールをやりとりするうちに友情から恋が芽生えるストーリー。
ネット社会が今ほど当たり前のように広まっていないときの作品。
 2006年現在、中学生もネットをするしケータイは誰もが持っている。パソコンだって学校や自宅に必ずあるほど環境は整った。かつての同級生もかなりmixiでブログを書いていたりする。まだこの頃は、ウインドウズXPが出たか出ないかという年じゃなかろうか。

しかし、誰もがネットに触れているうちにオンラインの世界でメル友が出来たりする。相手のHPの掲示板に書き込んだり、意見交換をしていると新着メッセージが届いたときに嬉しくなるものだ。
 「ユー・ガット・メィル」
この声が聞こえるとワクワクしながらメッセージを開くという、この気持ちがよく表現されている。
(私が携帯電話が嫌いな理由は、この情緒があまり無いからかも知れない…)

さて、作品はそれだけではありません。主人公の男は御曹司の息子ですが、その財閥はNYの街を次々に買収する中で巨大な本屋を立てる計画を立てます。だけど彼女の方は街の小さな絵本屋さんで、男女はお互いがメールで相談し合っていることを知らずにプライベートでは対立関係にあるのです。
彼は顔も知らない彼女に「苦しい状況にあるなら闘うんだ!」と励ませば、彼女はマスコミを読んで財閥を批判するデモを行ったりしてしまいます。
 やがて「今度逢ってみない?」というメッセージがやりとりされるようになって、事態は二人の思わぬ展開になります。



黄泉帰りSMAPの草薙くんが主演の映画です。コウさんの歌が有名だったと思います。もしも〜だったらという夢のある作品かな。
最近の日本の恋愛映画は、『世界の中心で〜』系の泣ける映画みたいな作品ばかりで、恋人が死んでしまう病気ネタでどれも同じだろ?と思っていたら、隠れた良作があるかもしれないと思ったのがこれ。
 物語は全然病気ネタじゃなくて、日本のある地域に隕石か何か落っこちて、そこを中心に謎のエネルギーが放出された結果、死者が蘇るファンタジー。(?)
といっても、あの『バタリアン』のように墓場からウゲァー…と蘇るのではなく、不思議エネルギーによって死んだときの記憶を持ったままキラキラ蘇るのだ。

だから家族の死の影を引きずって生きていた者には、死者と再び邂逅することによって涙をさそうシーンもあったり、後悔の念を払拭して人生をやりなおせる希望を持つ者もいる。いろいろな人間模様。とても良い映画。
で、主人公の草薙くんは死んだ女の子から気持ちがあるのを知らずに、てっきり会社の同僚との恋仲なのかと勘違いして東奔西走します。妙な三角関係。
このあたりのスレ違いをじれったく描く日本の少女漫画的な展開は、ほんとに!!もぅ!!(笑)

さて、蘇った死者との交流はいつまでも続くものでしょうか…?
やがて各地で発生した蘇り現象を調査しているうちに、また消えてしまう人が現れたりすることから変化が生まれます。


野生のエルザアフリカあたりの自然公園で環境保護とか観察をしている白人夫婦が、赤ちゃんライオンを拾って育てる姿をドキュメンタリー風に描く画期的作品。ライオンの撮影のために野生の赤ちゃんを捕まえて映画にしたのか、そのあたりは謎である…。

エルザと名づけられたライオンは、すっかり家猫ならぬ家ライオンとして人間に馴れて育つが、次第に大きくなると手作りの檻では足りなくなったり、ふとした弾みに野生の本能を取り戻して人や動物を襲う心配があると懸念されてくる。
エルザは象の群れを追い掛け回して遊んだりするが、おかげで象の群れが原住民の村を踏み潰してしまったり、手に負えなくなる。
 しかたなく、エルザを野生に放すか動物園に入れることが提案されるが、それは人のもとで成長したライオンにはつらいことであり、育ての親にとってもつらい選択になるのであった。
何とかエルザを野生に戻すべく練習するが、どれも思わしくない結果か表れたり苦労が続く…。

で、一説によるとこの映画で動物愛護の表彰式に呼ばれた某婦人は、なんと動物の毛皮を着て登場したという笑い話もある。
 ビートたけしの本を読んでいたら、この『野生のエルザ』風のドキュメンタリーで上京した女子高生がやがて顔グロ&金髪になって登場し、黒人を連れてきて「私、この人と結婚するから」という映画でも作ろうかなと書かれていた。
とても皮肉の効いた話であるが、面白そうだ。是非今度の北野映画はそれが見たいと思う。他には、AV女優と男優が普通の家庭ドラマを演じて、普段仕事でスーツを着ているときも常に股間にモザイクがかかっている構想もある。いやー是非観てみたい。



夕日のガンマンクリント・イーストウッド主演の西部劇の名作。
イタリア製の西部劇を通称「マカロニ・ウエスタン」といいますが、これと『荒野の用心棒』などが逆輸入で大ヒットして、イーストウッドは『ダーティー・ハリー』シリーズで主演に抜擢されて、アメリカで大スターになりました。彼は名俳優になったその後も、自ら監督をこなして数々の名作を世に発表しています。中でも私は『パーフェクト・ワールド』が大好きですし、『ミリオン・ダラー・ベイビー』もアカデミー賞も受賞しています。生涯現役、カッコイイです。

 さて、舞台は命の価値なんて紙くずみたいな西部の荒野です。悪党の首を狙うスゴ腕の賞金稼ぎが活躍した時代ですが、主人公もその一人。賞金首は生かすも殺すも値段は変わらないときたもんだ。
 そんな折り、もう一人の痩身のスゴ腕ガンマンが現れた。肩書きは大佐で、歳はおよそ50代、黒澤明の映画に出てきそうな人生の苦味を知り尽くしている男の顔だ。この大佐と若い主人公、すぐに実力を察知した二人の男が、いまにも一騎打ちかと思われたが、手を組んでインディオや銀行強盗団をやっつけようとなるわけだ。賞金は山分けといきたいところだが、ここは荒くれ者がのさばる時代。
 お互い「いつ、イカサマや裏切りをやるとも限らない」という警戒心を抱いたまま、主人公は強盗団に潜入し、大佐は外から挟み撃ちを図る。紆余曲折のうち、敵を始末し利用しながら強盗団に近づく二人に、敵も裏切りや逆襲など拳銃騒ぎになります。
 いよいよ敵も見方も思惑を胸にドンパチという段になって、大佐のと敵の過去や主人公の活躍、二人の男の友情など展開します。
 この映画は好きだなぁ、何がって「二人の男」がですよ。男が並んだとき俳優がシブイだけじゃなく、言葉にしなくても二人の間には何か通じるものがあると思う。男の世界、あるいは友情、のようなもの。少なくとも大人の男にしか、この世界を垣間見ることはできないと思う。後半の大佐と敵のサンチョの間にあった時計の過去、それからラストで二人の男が分かれる場面。時計から流れるオルゴール音から展開する決闘シーン。わざわざ、つまらないセリフやカットで説明しなくても通じるんですよね。最小限でいい。もったいぶらなくてもいい。
 おしゃべりじゃないんだ。

 最近の映画は…って言葉は好きじゃないんだけど、でも『夕日のガンマン』を名作と思う理由は、おしゃべりじゃないってところがある。表現のしかたはいろいろあるけれど、おしゃべりになった途端どんな陳腐なものになるか。わかるかナ。


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